ますみヶ丘
日常に南アルプス眺望、
牧歌的なスローライフ。
ますみヶ丘はアカマツ林を切り拓いて生まれた比較的新しい土地です。⻄側には1950年代から育まれてきた森、東側にはブルーベリーなどの畑や牧草地が広がっています。伊那谷越しに南アルプス全景を望むパノラマビューとのどかな酪農景観が魅力です。近年、子育て世代の移住が増えているエリアです。
ますみヶ丘の ところ
開放的&牧歌的な信州屈指の酪農エリア。
ますみヶ丘は、1950年代にアカマツ林を切り拓いて生まれた比較的新しい土地で、約110戸が暮らしています。小沢川と小黒川の間にあるゆるやかな丘陵地で、標高は800メートル程度、南アルプスの稜線を端から端まで見渡せるパノラマビューが最高です。
ますみヶ丘の⻄側には中央アルプスと森、東側にはブルーベリー畑や牧草地などが広がっています。乳牛を育てる牛舎が点在し、ますみヶ丘を通り抜ける風には牛たちの気配が漂います。牛の他、ヤギの姿もあちこちで見かけます。ますみヶ丘は伊那谷随一の酪農が盛んなエリアで、田園とはまた異なる牧歌的な景観が特徴です。
また、伊那⻄地区の子どもから大人まで、あらゆる人々が集う伊那⻄小学校があり、学校林にある「森の教室」を中心に、コンサートやワークショップなど多彩な学びと遊びが展開されています。
集落は伊那西部広域農道と交わる県道202号伊那駒ヶ岳線沿いにあります。小黒川スマートインターから車で約2分、市街地からは車で約10分でアクセスできます。
ますみヶ丘での 暮らし
ほどよくスローライフ。
子育て世代の移住が多い。
伊那西地区の中でも市外・県外からの移住者が特に多いますみヶ丘。
中央道のインターチェンジに近い立地条件だけでなく、ここからの風景に一目惚れして移住を決めたという話もよく聞きます。ますみヶ丘では、わざわざ見晴らしスポットへ出向く必要もなく南アルプスを堪能できます。特に秋から春にかけて、冠雪した山々を端から端まで見渡せるのはここに暮らす何よりの特権です。
ますみヶ丘は比較的歴史が浅い開墾地です。土地の多くが酪農に利用されているため、ますみヶ丘には牧場や牧草地が悠然と広がり、家同士が離れており、南信では珍しい「ハイジ」のような世界観です。一方、ますみヶ丘公民館周辺には家が集まっています。
助け合いで成り立っている米作地域とは異なり、昔から酪農を営んでいる住民たちはそれぞれが自由に暮らしている雰囲気が強いです。そのため、地域コミュニティとしてのまとまりは比較的希薄です。
一方、自然やスローな暮らしへの関心が高い移住者が多いためか、移住者同士のつながりはあります。伊那西小学校に通わせたくて移住してくる家庭も年々増えています。空き家物件が出ると、空き家バンクのWebサイトに掲載される前に人づてで次の人が決まってしまうほど人気が高いエリアです。
ますみヶ丘に移住する上でのハードルを挙げるとすれば、「水の確保」と「風の強さ」です。ますみヶ丘は名前の通り、小黒川と小沢川に挟まれた標高の高い土地です。そのため川や湧き水といった水源には恵まれていません。伊那市水道エリアも一部ありますが、農地から宅地に転換した土地に家を建てる場合は、地域と調整しながら水を確保する必要があります。また、風除けがないフラットな地形のため、台風や強風の日は要注意です。
日々を知る
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ますみヶ丘の どころ
産直市場グリーンファーム
新鮮な野菜や果物のほか、山菜、きのこ、熊肉、鹿肉、蜂の子、ざざむし、いなご、花、日用品、古道具、電気製品の中古などが、所狭しと並ぶ。圧倒的な物量と謎の品揃えで「伊那のカオス」と呼ばれている。店頭の大学芋が美味◎
グリーンファームどうぶつひろば
ウサギ、ヤギ、ロバ、エミューなどの動物たちにふれあえたり、餌やりができます。産直市場グリーンファームのすぐ隣にあります。
ますみブルーベリー農園
おいしい水と空気と太陽で育ったブルーベリー狩りが楽しめます。1300本以上の木々に様々な種類の実がなるので、お好みの味を探してみてはいかがでしょう^ ^ 期間は7月初旬~8月7日まで。
五社神社例大祭
秋の収穫祭。『塩まいておくれ!わっしょい!』の掛け声と共に、子どもたちが神輿を担ぎながら各家庭を廻り、お札を納める。
どんど焼き
お正月の伝統行事。門松/しめ縄/書き初めなどの正月飾りを燃やした煙で歳神様をお見送りする。子どもたちや移住者も参加し、地域の交流の場になっています。
コマ書店
クマの「熊野太郎」とサルの「ゆっきー」に会える本屋さん。太郎が赤ちゃんの頃、グリーンファーム内を首輪を付けて散歩すると、お客さんに抱きついて離れなかったとか^ ^
ますみヶ丘に暮らす人
ますみヶ丘で生まれ、南アルプスを眺めながら育ちました。「伊那西地区を考える会」のますみヶ丘地区の担当として、移住希望の方からの相談や問い合わせにも対応しています。
ますみヶ丘は戦後の開発で生まれた土地です。アカマツ林を開墾し、1960年代以降、酪農が盛んになりました。信州といえば田んぼや畑作、果樹農園が多いですが、ますみヶ丘は酪農、特に乳製品を作っている農家さんが多いです。ますみヶ丘のあちこちで乳牛の姿を見ることができ、春先には畑に牛ふん堆肥が撒かれて牛の存在感が増します(笑)。
広大なランドスケープと、牧草地や畑を貫いてまっすぐに伸びる道。よく「北海道みたい!」とも言われます。谷や山といった起伏に富んだ地形が多い伊那西では珍しく、どこまでも広がる大地と空を堪能できます。子どもの頃はそれが当たり前でしたが、離れて見てみるとその贅沢さを実感します。
昔から近所付き合いはほどほどで、みんな自由に暮らしているという印象です。地縁に縛られにくいので気楽で気ままな一方で、移住者が増えてきた昨今は地域として何か交流イベントをしようと企画しても、笑えるくらいにまとまりがない! というところもますみヶ丘らしいです。
水の権利問題や農地の宅地転換にハードルがあるため、あちこちに自由に家を建てられる場所ではありませんが、そんな事情に助けられて、この牧歌的な景観が守られているところもあります。とはいえ、空き家物件はときどき出ますので、ますみヶ丘でのスローな暮らしに興味がある方は「伊那西地区を考える会」までお問い合わせください。